「鳴くよウグイス、平安京」と歴史の年代を記憶した経験はありますよね。歴史の年代を覚えるには語呂合わせが効果的です。歴史の分野だけなら「語呂合わせ歴史年表」が市販されているので、それを覚えれば試験勉強には十分かもしれません。しかし、数字は様々な分野に存在します。残念ながらそれに対応する語呂合わせ表はありません。
そこで、便利なのが「語呂合わせ式数字変換法」です。語呂合わせと言っても、身近なものに変換するためには、ひとつの読み方だけでは限りがあります。これを克服するために4つの分類を使います。
ひとつは、一般的な読み方です。
0は「レ」、1は「イ」もしくは「ヒ」、2は「ニ」もしくは「フ」、3は「サ」もしくは「ミ」、
4は、「シ」もしくは「ヨ」、5は「コ」、6は「ロ」もしくは「ム」、7は「ナ」、8は「ハ」
もしくは「ヤ」、9は「キ」もしくは「ク」と置き換えます。
二つ目は、数字の形からカタカナに置き換えたものです。
0は丸い形なので、「マ」もしくは「ワ(輪)」、1は形が似ている「ノ」や1本加えて、「ト」や「メ」、2を雑に書くとカタカナの「ニ」にも似ています。同様に7は、「タ」や「ヌ」にも見え、これを発展させると「ネ」になります。また、横にすると「ヘ」の形にも見えます。
3つ目は、数字を外国語にした読み方です。
0は、英語の「オー」、1はI(アイ)に似ているので「ア」もしくは「10(テン)」から「テ」、2は、「ツー」で「ツ」、3は「スリー」の「ス」、4は「フォー」で「ホ」、5は中国語の「ウー」から「ウ」、7は、「セブン」の「セ」もしくは中国語の「チー」の「チ」、8は「エイト」の「エ」になります。
最後は、音の響きで置き換えたものです。
0は、無音の状態なので「ン」、3は、漢字の「三」で、人名の修三(シュウゾウ)などの読み方から「ソ」、6は、音の響きで「モ」「ラ」「リ」「ル」を加えました。同じように9は「カ」と「ケ」を仲間に入れました。
この4つの分類をつかうことで、以下のように50音が全て数字に当てはめられます。
(0) レ マ ワ オ ン
(1) イ ヒ ノ ト メ ア テ
(2) ニ フ ユ ツ
(3) サ ミ ス ソ
(4) シ ヨ ホ
(5) コ ウ
(6) ロ ム モ ラ リ ル
(7) ナ タ ヌ ネ ヘ セ チ
(8) ハ ヤ エ
(9) キ ク カ ケ
この分類はあくまでも基本的なものですから、自分なりに加えてもOKです。まずは、変換表をしっかりと覚えることから初めて下さい。覚えたら、数字の変換にチャレンジしてみましょう。
例題① 以下の言葉を数字に変換して下さい。
男 ( ) カメラ ( ) のり巻き ( ) ホタル ( )
夢 ( ) ホテル ( ) ハチマキ ( ) トマト ( )
綿 ( ) うきわ ( ) えりまき ( ) ゆかた ( )
まずは、色々な言葉を数字にしてみましょう。
「マッチ」などのように小さな「ッ」は、変換しない方がより多くの言葉に対応できます。また、「がきぐげご」などの濁音や「ぱぴぷぺぽ」など半濁音は、「かきくけこ」「はひふへほ」と同じ数字に置き換えます。「スキー」などの長音(ー)は、変換しません。「ン」は0に変換する場合、変換しない場合など自由に使うのが幅広く活用できます。
では、00から99までの数字を変換して変換表を作成してみましょう。
<例>
01 的 02 オニ 03 レーサー 04 ワシ 05 レンコン 06 オウム 07 ワナ
08 オハー 09 薪 10 岩 ・・・・
100個の数字が変換できたら、次に3桁にチャレンジします。3桁の場合、字余りになっても上手く意味が通じるように変換することがポイントです。例えば592の場合、「豪華に(する)」や「校歌ふ(たりで歌う)」など変換しやすいようにします。
4桁の数字は、100個の変換表があれば、比較的簡単に置き換えられますので、練習して下さい。電話番号や車のナンバーなど色々試してみましょう。そして、「鳴くよウグイス、平安京」のように歴史年表の語呂合わせ記憶に挑戦して下さい。